レバレッジをいくらにするか
FXを外貨預金として利用したいなら、最もリスクの少ないレバレッジは1倍だということは繰り返し説明してきました。
しかし、一度の証拠金に50万、100万と用意するのが難しい人、いきなりそこまで高額をつぎ込むのは不安だという人もいるでしょう。仮に銀行の外貨預金であれば、定期でも10万円あれば預金を始められるのですから、その意見も当然です。
であれば、FXの機能を少しだけ利用してみてはどうでしょうか。
レバレッジを"少しだけ"上げるのです。
レバレッジを上げれば、その分必要な証拠金の額は少なくなっていきます。
(例)1NZドル=55円で1万NZドルのポジションを取るために必要な証拠金
レバレッジ1倍...証拠金は55万円
レバレッジ2倍...証拠金275,000円
レバレッジ3倍...証拠金183,333円
レバレッジを上げれば、元金(証拠金)に対する実質的な金利はそれと同じ倍数分増えます。
(例)
1NZドル=55円、スワップ75円/日で1万NZドルのポジションを1年間取ったときの、証拠金に対する金利。(手数料往復1,000円とします。)
レバレッジ1倍...証拠金55万円、受取スワップ27,375円(4.80%/年)
レバレッジ2倍...証拠金275,000円、受取スワップ27,375円(10.00%/年)
レバレッジ3倍...証拠金183,333円、受取スワップ27,375円(15.01%/年)
しかしレバレッジを上げれば、その分ロスカットレベルも上がります。
結論から言うと、為替リスクをある程度抑えられるレバレッジの限界は一般的に3~4倍と言われています。
NZドルの場合、20円円高になると1万NZドル20万円の損失となります。
上の例を見ると、レバレッジ3倍で証拠金は183,333円です。20円円高になると間違いなくロスカットですよね。
2008年の場合、NZドルは20円以上の円高を経験しています。他の通貨も同じです。
今後さらに20円円高が進むという話ではないですが、このくらいの価格変動は起こり得るということは覚えておいてもらいたいのです。
長期保有で外貨預金としてFXを利用する場合は、少々の為替の変動には耐えなくてはいけません。
どの通貨を選ぶかによっても、為替が1円変動した場合の影響力は変わってきます。
NZドルは元々の価格が円に対して安いので、1円の影響力が強いとも言えます。
レバレッジ1倍であれば何も考える必要はありませんが、それ以外の人は、増え分とリスク部分をよく計算してから倍率を上げましょう。