外貨の投資

各国通貨の紹介

○アメリカドル(米ドル)

国:アメリカ合衆国
外国為替表記:USD(United States Dollar)
1ドル=100セント

国際準備通貨、(石油などの)国際決済通貨として世界で最も利用されている通貨です。信頼性も高いことから、アメリカ以外のいくつかの国や地域でも公式通貨として採用しているところもあります。
情報量が多いので初心者には扱いやすい通貨ですが、金融危機以降、金利が下がっているのは気になるところです。
2001年の同時多発テロ以降の緊張した中東情勢、そして2008年の金融危機など、不安要素が度重なるとドル安の傾向が強くなります。
また、ユーロの台頭により絶対的な存在ではなくなってきているようです。


○ユーロ

国:EU(欧州連合)
外国為替表記:EUR(EURO)
1ユーロ=100ユーロセント

米ドルに次いで取引量の多い、第2の国際準備通貨です。特に、ユーロ/米ドル相場は取引量が世界最大となっています。
国際決済銀行(BIS)によると、国際市場で発行されるユーロ建て債券の発行残高は、米ドル建て債券を逆転しています。
現在ユーロを使用している国は、欧州連合(EU)27か国中、オーストリア、ベルギー、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシア、アイルランド、イタリア、ルクセンブルグ、オランダ、ポルトガル、スロベニア、スペイン、キプロス、マルタの15カ国です。


○イギリスポンド(英ポンド)

国:イギリス(英国)
外国為替表記:GBP(Great Britain Pound)
1ポンド=100ペンス

値動きが激しく、米ドルやユーロに比べると金利が高めなので、投資対象となることが多いようです。
米ドルとは逆相関関係にあると言われています。これは米ドルとユーロの関係と似ていて、米ドルが上がればポンドは下がり、米ドルが下がれば英ポンドは上がることが多いようです。
ポンドへのこだわりが強いイギリスですが、今後ユーロに対してどのような動きを見せるのか注目です。


○オーストラリアドル(豪ドル)

国:オーストラリア連邦
外国為替表記:AUD(Australian Dollar)
1豪ドル=100豪セント

オーストラリアは石油・石炭・天然ガスのほか、鉄鉱石、アルミニウム、金、銅、亜鉛など資源産出国で、豪ドルはコモディティー通貨(資源通貨、商品通貨)と言われています。
高金利通貨としても知られています。
豪ドルはNZドルとの連動性が高いことも特徴です。また、鉱物資源を日本や中国などアジアに輸出していることもあり、アジア経済との関連性も密接になってきました。


○ニュージーランドドル(NZドル)

国:ニュージーランド
外国為替表記:NZD(New Zealand Dollar)
1NZドル=100NZセント

地理的に近いオーストラリアとの貿易が多いため、NZドルと豪ドルの連動性が高いことが特徴です。
経済的には農産物中心のニュージーランドより、鉱物資源を多く算出するオーストラリアのほうが元気がありますが、政治的な安定度はニュージーランドのほうが高いようです。
金利的にはオーストラリアよりもさらに高い金利を打ち出しているので、スワップ狙いの投資家に人気があります。


○南アフリカランド

国:南アフリカ共和国
外国為替表記:ZAR(オランダ語表記Zuid-Afrikaanse Randより)
1ランド=100南アフリカセント

2006年から高金利政策を取っている南アフリカランドは、個人投資家の間で急速に人気が高まった通貨です。
ダイヤモンドや金、プラチナクロム、マンガンなど貴金属資源の埋蔵量が世界有数であるため、金などの商品価格の影響を受けやすい傾向があります。
2010年のサッカーW杯を控え、内需の盛り上がりを期待する一方、世界経済の不振が南アフリカを含む新興国経済にどの程度影響するか不透明な情勢でもあります。


○トルコリラ

国:トルコ共和国
外国為替表記:TRY(トルコ語表記でYeni Turk Lirasi)
1トルコリラ=100クルシュ

FXで取引できる通貨の中では最も高金利な点でスワップ投資家からも注目を集めていますが、南アフリカランドなどと比べると取り扱い業者が少ないのが難点です。
また、相場の急変時などはスリッページが拡大することもあり、思わぬ損失が出る可能性には留意したいところです。
世界金融危機にあってスワップポイントは下がってきていますが、政策金利そのものは高い水準を維持しています。


○メキシコペソ

国:メキシコ合衆国
外国為替表記:MXN(Mexican Peso)
1ペソ=100センターボ

高金利と、中南米ではブラジルに次ぐ経済規模で将来性が期待されるメキシコのリラに注目が集まるようになってきましたが、まだまだ取り扱うFX業者は限られています。
これまで安定的に成長してきたメキシコ経済ですが、地理的な条件もあり、アメリカの動向から大きな影響を受けやすいという側面があります。
産油国であるため資源価格の変動にも影響を受けやすくなっています。


○スイスフラン

国:スイス連邦
外国為替表記:CHF(Confoederatio Helvetica Franc)
1フラン=100ラッペン

永世中立国であること、徹底した守秘義務を誇る銀行制度を持っていること、欧州と密接な関係を持ちながらもEUに参加していないことなどから、世界的な有事には一時逃避的に資金が集まりやすい「世界の逃避通貨」として知られてきました。
日本に注ぐ低金利通貨で、グローバルキャリートレード(低金利で調達した資金を高金利の通貨で運用する)の動きが活発なときには、売られやすいといった特徴があります。しかし近年はインフレの懸念もあり、金利は上昇傾向にあります。


○カナダドル

国:カナダ
外国為替表記:CAD(Canada Dollar)
1カナダドル=100カナダセント

金、原油、石炭、木材など資源が豊富なためコモディティ通貨として知られており、商品相場の影響を受けやすくなっています。しかし財政的に安定しているため、豪ドルなどの資源国通貨と比べるとその影響は小さいようです。
基本的には米ドルと連動した動きを取りますが、金融危機によりアメリカが利下げを行ったことで米ドル安・カナダドル高が続いており、ユーロとの連動性も高くなってきています。


○香港ドル

国:中華人民共和国香港特別行政区
外国為替表記:HKD(Hong Kong Dollar)
1ドル=100セント

1983年以降、中国返還をにらみ、1米ドル=7.8香港ドルを固定相場とするドル・ペッグ制を取っており、2005年からは1米ドル=7.75~7.85香港ドルという非常に狭い範囲の変動幅が認められるようになりました。
この制度によって米ドルと同じように長い間安定を保ってきた香港ドルですが、アメリカの金融危機による米ドル安、また人民元の上昇もあり、中国本土からの輸入に頼る香港での物価上昇を避けるため、ペッグ制もしくは値段の見直しの可能性が出てきました。